【ダナン三日月】総投資150億円・年間79万人|105カ国から人が来る日系最大級リゾートの裏側 | ベトナムの遊び方

ベトナム・ダナンの日系5つ星リゾート「ダナン・ホテル三日月リゾート&スパ」を運営する、ODK MIKAZUKI VIETNAM社長・ソン氏へのロングインタビュー。

千葉県を中心に「ホテル三日月」を展開してきたグループが、初めての海外拠点として選んだのが、ダナン湾に面した13ヘクタール(13万平米)の土地でした。2020年12月にウォーターパーク、2022年6月にホテル棟が開業。第一期に約100億円、ヴィラなどを含む第二期に約50億円、全体で約150億円という、ベトナム中部の日系企業としては最大規模の投資です。去年は105カ国から、宿泊と日帰りを合わせて約79万人が訪れました。

面白いのは、その日本ブランドを動かしている人たちです。社長は韓国人のソン氏、総支配人はイギリス人、その下に日本人とベトナム人の幹部が並びます。しかも運営だけを請け負うのではなく、土地使用権も建物も自社で保有している。だから毎年のように施設を作り替えられる——「オペレーションとアセット、これが強みだ」という言葉の意味は、館内を歩くとよくわかります。

日本人客の比率は5〜6%。もともと日本人をターゲットにした施設ではなく、「ベトナム人の親子三世代に愛されるリゾート」を最初から目指してきた場所。日焼けを嫌うベトナム人の生活を前提にドーム型の屋内プールを設計し、12月に冷え込むダナンのためにインフィニティプールを36度まで温める。日本式ホスピタリティの「輸出」がどう現地化されるのか、その裏側が語られます。

「観光地は作るものだ」
——何もない湾に、ここだけのために人が来る場所をつくる。創業者のこの言葉どおり、3年前にダナン市は正式に三日月を観光地に指定しました。

後半は施設ツアー。全室オーシャンビューの客室、ダナンで唯一36度まで上げられる最上階のインフィニティ温水プール、Mikazuki Water Park 365、日本の名湯を再現した人工温泉、ヴィラ「The Ryokan」まで。そして来年4月にソフトオープンする第二期には、日本品質の人間ドック健診センターも入ります。

海外での大型投資、日系企業の海外展開、ベトナムの観光・ホテル市場に関心のある方におすすめの回です。

▼ チャプター
0:00 ハイライト
0:27 ダナン三日月とは|2020年ウォーターパーク、2022年ホテル棟開業
0:43 なぜ韓国人社長が日本ブランドを率いるのか
2:33 客層は105カ国|日本人はわずか5〜6%
4:19 土地使用権も建物も自社保有|日系5つ星でオンリーワン、毎年15〜20%成長
6:15 45軒の5つ星が並ぶダナンで、なぜここが選ばれるのか
7:52 日焼けを嫌うベトナム人と、36度の温水プール
8:58 13ヘクタールの敷地と、総投資150億円
11:04 オーナー兼オペレーターだから毎年作り替えられる
12:48 「成功の反対は失敗ではなく、何もやらないこと」
14:32 「日本企業は決めるのが遅い」と現地で言われる
15:27 多国籍チームの運営と、ベトナムの離職率
17:39 第二期の上棟式当日|500名を招くパーティー
18:30 【館内】客室|全室オーシャンビュー
19:43 【館内】最上階インフィニティプール|36度はダナン唯一
20:59 【館内】Mikazuki Water Park 365と人工温泉
23:00 【館内】NAMIビーチクラブとヴィラ「The Ryokan」
24:52 第二期の狙い|幅広い層に向けた客室と人間ドック健診センター
29:12 ベトナムに5カ所|なぜダナンが最初だったのか
31:22 「観光地は作るもの」|年間79万人が訪れる場所へ
32:13 なぜ100億円を海外に賭けたのか|日本の金利で借りて投資する
34:20 これからのホテル三日月と、目指す場所

▼ ゲスト
ソン・サンヨップ(SEONG SANGYEOB)
ODK MIKAZUKI VIETNAM 社長
アメリカの大学を卒業後、韓国で貿易業、日本で不動産の仕事を経て、2019年にホテル三日月グループへ。ダナン三日月の建築着工時から立ち上げに関わり、現在は社長として、ホテル棟22階建・294室、敷地約13ヘクタールの複合リゾートを運営する。
🔗 ダナン三日月:https://mikazuki.com.vn/jp/

▼ インタビュアー
工藤 拓人|CastGlobal Law Vietnam Co., Ltd. 代表弁護士
日本国弁護士、ベトナム在住12年。日系企業300社の法務支援、M&A・労務・IP等を専門。海外で挑戦する日本人起業家を中心にエンジェル投資・スタートアップ支援も多数行う。
🔗 X:https://x.com/tacton
🔗 CastGlobal:https://cast-vietnam.com/

▼ 撮影場所
ダナン三日月(ベトナム・ダナン市/ダナン湾沿い)
敷地約13ヘクタール。ホテル棟22階建・294室、ウォーターパーク、ヴィラ「The Ryokan」を擁する複合リゾート。第2期工事中。

▼ OAV — Outbound Axis Vietnam
ベトナム最前線を、あなたのビジネスに。
🔗 OAV:https://outbound-axis.com/
🔗 X:https://x.com/OutboundAxis

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動画の内容(字幕より)

コロナの影響が結構あったので、直行便とか飛行機はあまり海外からなかったんですね。日本の企業は意思決定がちょっと遅い… オペレーションとアセット、これの強みだと思います。グループの方針としてはベトナムに少なくとも5カ所ぐらい事業を展開したいなって感じですね。

観光地は作るものだという話だったので。それでは本日はダナンのホテル三日月のソン社長にインタビューに来ております。ダナンでホテル三日月がオープンしたのがいつぐらい?

ホテル棟は2022年の6月にしたんですけれども、その前にウォーターパークが2020年の12月にオープンしました。まずソンさんの話をしたいなと思うんですけど、ソンさんは韓国人ですよね?そうです、韓国人です。

ホテル三日月自体は日本の木更津と鬼怒川にあって、最初の海外拠点がダナンということですね。そもそもまずソンさんはなんでダナン三日月にいるんですかね?アメリカで大学卒業した後に韓国で貿易関係をやりまして、その後に日本で不動産の仕事をしたんですね。

その後に三日月に海外プロジェクトがあるから、今のグループ代表から一緒にプロジェクトをやりましょうということで入社させていただいて 2019年から三日月に入りました。2019年はもう7年ぐらいで、オープン前ですか?そうですね。

日本の三日月ダナンリゾートが建築が始まったとから入社しました。ある意味立ち上げからずっと見てこられて、今は社長をこちらでされている。日本のジャパニーズリゾートをベトナムでやっていて、そこを韓国人社長がやっているというのは、あんまり日本の皆さんには「なんでだろう」みたいなのがあると思うんですけどそこは何を期待されてグループ代表から任されているんですか?

そうですね、今の三日月グループの方針としては、日本人か韓国人とか関係なくて良い人材に運営させるということなので実際に私は今社長をやらせていただいているんですけれど、総支配人・ジェネラルマネージャーはイギリス人でその下に日本人とかベトナム人幹部という体制でやらせていただいています。ダナン三日月の社長がソンさんで、支配人、ホテル側のサービス側のトップがイギリス人で日本から来られている従業員の方もいればベトナム人の方もいればすごい多国籍でやられているなというのは前々から思っていましたけど本当に日本の五重塔みたいなのがあったり土俵があったりとか、東照宮を分祠したものがあったりとかむちゃくちゃ日本的な施設がいっぱいあるじゃないですか。こちらに来られているのはそもそも日本人なのかベトナム人なのか、そのあたりの割合ってどんな?

そうですね。まずは最初、2022年にオープンした時はコロナの影響が結構あったので直行便とかも飛行機はあんまり海外からなかったんですね。それで大体のお客さんがベトナム人と、あと韓国人がちょっと。

その後に外国人のインバウンドが結構増えてきて、最近は韓国、中国、オーストラリア、日本、インドとか台湾とかいろんな国からお客さんがいらっしゃいまして去年だと全部で105カ国からお客さんがいらっしゃいました。105カ国からもいろんな手段で来られて。そうですね。

直行便でいらっしゃるお客さんもいれば、ハノイ、ホーチミン経由とか、あとバンコクとかの経由とかもありますし。日本人はどれくらい?日本の方は5%から6%くらいです。

やはり少ないというか、ベトナムなんで当然じゃ当然なんですけど、日本のホテルがやってるにしては少ないかなと思うんですけど。そうですね。でも直行便があんまり日本からないんですね。

成田と大阪くらいしかないんで。弊社のこのプロジェクトはもともと日本のお客さんをターゲットしてるわけじゃなくて、ベトナム人の親子三世代に愛されるホテル、リゾートを目指してやってます。今はいろんなインバウンドのお客さんがいらっしゃって、割合的にはいい感じかなと思ってます。

韓国人の方とベトナム人の方がやっぱりすごい多い印象ですけど、そこで半分くらい?そうですね。大体2年くらい前までは韓国人とベトナム人で7割くらいまで行ってたんですけど、先月とかだと半分くらいが韓国人とベトナム人。

ほぼ半分がそれ以外の国からお客さん。ベトナムで土地も建物も所有して5つ星を取ってるっていうのは三日月くらいですか?かなり珍しいですよね。

外資でも珍しいと思うんですね。マリオット、インターコンチネンタルとかハイアットとかは全部オペレーションだけやってまして、持ち主は全部ベトナム人がアセットを持ってるリアルエステートさんとかなんですけれども、こうやってアセットもオーナーもやってる5スターホテルはかなり珍しいと思うんです。日系だと少なくとも5つ星っていう意味ではオンリーワンなのかなと思ってるんですけど今2022年にホテルオープンしてからはずっと伸び続けていますか。

そうです。おかげさまで毎年15%から20%の成長を続けています。すごいですね。

毎年4年。最初コロナだったとはいえ、当時から結構お客さん来てるって話を伺ってたんですけど、そこからでも毎年伸びて。その時はコロナ明けで単価も少し今よりは低くて、ベトナム人の方が結構いらっしゃったので、その閑散期と繁忙期の差が結構あったんですね。

ダナンの閑散期と繁忙期っていつなんですか?ベトナムは夏休みが5月末からなので、8月まではちょっと繁忙期。長いんですよね。

夏休みがめちゃくちゃ長くて。その代わりに冬休みがあまりないんで、1月・2月のベトナムのお正月ですね。その時は繁忙期。

その後に3月、4月、5月とか、あと9月、10月、11月はお客さんが結構少なかったんですよ。でも今はインバウンドのお客さんが結構いらっしゃってるので、閑散期と繁忙期の差がすごく少なくなって。1年中稼働率は結構良い状況になってます。

それはすごく良いバランスで素晴らしいなと思うんですけど実際ベトナム人の方とか他の国の方々がここに来られてる理由なんですけど日本を感じたいっていう風に来られる方ももしかしたらいるのかもしれないですけどそれがメインなのか、それともやっぱり他の理由で来られてるのか。半分半分だと思う。まずベトナムのお客さんはもちろん日本のリゾートを楽しみたい人も多くてインバウンドのお客さんとかはウォーターパークもある。

プールもいっぱいいろんなところにあるので両方を目指して来るお客さんがいるんじゃないかなと。例えば他の5つ星ホテルって少なくともベトナムにはすごいいっぱいあって特にダナンで言ってもミーケビーチっていういわゆる一番ホテルが並んでるところですよね。こちらってダナンビーチって言ってほとんどホテルがないというか、5つ星はここしかないかと思うんですけどそもそもそれでここを選ばれる理由っていうのが屋内のドーム型のプールがあるとか 3世代で過ごしやすい設備があるとか、そこら辺が大きいんですか。

そうですね。今ダナンではクアンナム省と合併をして今結構ミーケビーチのリゾートがすごくホイアンの方まで並んでるんですけれども全部で45軒くらいの5スターがあります。その中で、ここ後ろにダナン湾が見えるんですけれどもここにあるホテルは5スターが三日月しかなくてここの施設の中でウォーターパークとかホテルと飲食全部ホテルの中で楽しめるリゾートなんですね。

それでいろんなお客さんがずっと泊まってミーケビーチのほうは大体似てるリゾートが多いんですけれどもここはちょっとユニークといえばユニークな場所になっている。すごいオシャレでヴィラがいっぱいあってカップルとかでも行くようなホテルってミーケビーチ側にはかなりいっぱいあってハイブランドのところが多くてこちらはどちらかというとファミリー。そうですよね。

ヴィラはもちろん最近また作り直してすごくいい感じだと思うんですけどファミリーが広く一部屋で何人か過ごして全室海が見えてダナンも結構寒いときあるじゃないですか。特に閑散期とか。でも屋内プールだったり上のプールも温めてるんですね。

ダナンが意外と12月、1月に寒いんですよ。寒いときは20度ぐらいに下がるんですけれどもプールとか海に入れないんですね。ちょっと冷たいんですね。

それでうちの施設はインフィニティプールがあるんですけれどもそこは36度まで上がるんです。36度?すごく温かいです。

あとはヴィラもそうなんですけれどもプライベートプールとかも温めてあと、ウォーターパークの中には温泉の施設があるんですね。温泉も温かい。だから寒くても暑くても楽しめるところですね。

ベトナム人は本当に日焼けが嫌いなのでバイクとかこの36度のときもヘルメット、マスク、手袋までつけてバイク乗るんですね。なので海とかも朝5時とか夕方5時以降とかに海に入って昼間は海とか入らないです。外にも遊びに行かない。

それを最初のこちらの計画のときから結構そういうのは聞いていたのでそれベースでドーム型のプールを作ったりしてます。敷地の広さはどれぐらい?全部で13ヘクタール。

13万平米です。真ん中に大きいホテルがあって立ってて表側に海側にNAMIっていう施設があるんですね。ナミレストランとナミビーチクラブとプール、海ですね。

プライベート海があって真ん中には流れるプール 850メートルの大きい流れるプールがあってその後に今のホテル棟その後ろにドーム型のウォーターパークがあります。ドーム型の屋内施設は日帰り客も受け入れていて 、外もですかね?そうです。

日帰りのお客さんが1年間で40万人超える。すごいですね。ちなみに1人いくらぐらいですか?

1人あたり日本円だと2000円ぐらいですね。まあまあいい値段しますね。1日?

そうです。1日。その中でいろんなプールだけじゃなくて温泉も使ったり他のいろいろ楽しめるところがあるのでキッズパークとか。

全体の開発費用はいくらぐらいで?ざっくり話しますと 100億円ぐらい。今、二期工事とプライベートプールのヴィラ合わせて 50億円ぐらいの投資で。

全体でいくと150億円ぐらいでダナンで言ってもかなり大きい。そうですね。日系企業の中では中部では一番大きい投資額です。

すごい規模ですね。当時からこんなでかいの作って大丈夫かなみたいな話は、よくいろんなところで聞いたんですけど。最初はコロナもあって、結構心配でした。

建築中もコロナだったから建築も遅れたりとかどうなるんだみたいな。コロナで海外からの仕入れとかが結構止まったりしたこともあって 6ヶ月ぐらい遅れたんですかね。でもダナンもコロナ時は工事現場とか結構大体止まってたんですよ。

なんですけれどもダナン政府にも協力をお願いをしてここはコロナ中でもほぼ工事が止まらずに進みました。それである程度計画通りになってコロナが落ち着いたタイミングとかでどんどんお客さんも増えてきたっていう。タイミングがコロナ明けで、やっとオープンができたんで建設が終わって良かったかなと。

私が結構驚いたのが毎年新しい設備とか遊具とかがどんどんアップデートしている。まだ4年しか経ってないのに、どんどん新しいものが追加されててそれも普通にやるのか、やっぱりリピートのためなのか。これがオペレーションとアセットを持っている強みだと思います。

運営だけやってるホテルだと追加投資とか、オーナーからのバジェットの承認をもらったりするのもかなり時間もかかり承認してもらうのも、認めてもらうための報告とかもすごく大変なんですけれどもここはオーナーもオペレーターも一緒なのでスピードがすごく速いのが強みですね。2020年にオープンしてから次の年からも新しいスライダーとか計画と違って少しお客さんに良くないところは壊してやり直したりそういうのを毎年やっています。それがこんだけ修正するんだなと。

日本の木更津の三日月もだいぶ新しく施設を入れていったりしてるなとは思ってたんですけどベトナムはより早いですね。早いと思います。新しいものがどんどんできて見た目も結構変わってきてるのでそれこそ数年前に来た時と今って多分だいぶ体験が違うのかなって思うんですけどね。

もうウォーターパークの中でも新しいスライダーを入れた。…

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