2023年の秋篠宮ご夫妻によるベトナムご訪問で、ハノイと中部の宿泊先はどのように選ばれたのでしょうか。都市型ホテルとリゾートホテルの違いを手がかりに、公式訪問の宿泊基準を考えます。
警備上の合理性とコストへの配慮をどう比較すべきか。資料から読み取れることと、関係者の証言として語られた未確認部分を分けて紹介します。
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宮内庁が公表した契約一覧の資料から、秋篠宮家の海外公務をめぐる宿泊費の使途が明らかになり、今、宮内庁と世論の間で、静かながらも極めて深刻な波紋が広がっています。
焦点となっているのは、佳子様のブラジル訪問、そして彬子様のベトナム訪問における宿泊先の選定と、そこに投入された多額の税金です。
国民の税金で行われる皇室の国際親善において、皇族の品位を守るための必要経費とはどこまでを指し、どこからが見直されるべき支出なのでしょうか。
そして同じ時期、戦後80年の節目として沖縄の地を訪れ、遺族の声に深く耳を傾けられた天皇ご一家の歩みと、何が対比されているのでしょうか。
この問題の経緯と発言の根拠を、順を追って整理していきます。
まず、これまでの経緯を簡単におさらいしておきましょう。
問題の発端となったのは、宮内庁が毎年度公表している調達契約の公表リストです。このリストには、皇族方の海外公式訪問に伴って国費から支出された航空券代や宿泊費について、契約先や金額が詳細に記載されています。
今回、注目を集めたのは、佳子様のブラジル公式訪問における宿泊費の項目です。
佳子様は、サンパウロやブラジリア、リオデジャネイロなど、国内8つの都市を精力的に巡られ、日程の最終盤には、世界的な景勝地として知られるイグアスを訪問されました。
このイグアスで宿泊先として選ばれた施設が、リストの中で唯一、名称に「リゾート」という言葉を含む大型温泉保養施設だったのです。
しかし、都市部にある通常のシティホテルを利用していれば、より費用を抑える選択肢もあったのではないかという指摘が、財務省の主計局内で上がることになりました。
なぜこのホテルが選ばれたのか。その選定過程について、宮内庁内部の会議を知る関係者の証言として、いくつかの報道が伝えられています。
それによると、渡航計画の初期段階では、安全面とコストを考慮した一般的な都市型ホテルと、温泉施設を備えた大型リゾートホテルの2つの案が候補に上がっていたといいます。
しかし、宮内庁側については、宮内庁関係者の証言によれば、皇族として現地の日系人や要人をお迎えするにあたり、都市部の手狭な施設ではなく、皇室の品位にふさわしい格式ある場所を選ぶべきだという方針が、過去の滞在実績とともに強調されたとされています。
公務である以上、国民感情に照らして納得のいく説明が必要ではないか。警備や表敬訪問の会場確保という名目があるにせよ、一泊100万円を超えるリゾートの宿泊が、本当に不可欠だったのか。
このような疑問が投げかけられたと報じられています。
一方で、海外での皇族の身辺警護は、現地の治安状況に大きく左右されるため、単純な比較はできないという見方もあります。
大きな違いが見られたのは、佳子様がブラジルへ向けて出発された同じ時期のことでした。
天皇皇后両陛下と長女の愛子様は、特別機で沖縄県を訪問されていました。戦後80年の節目を前に、地上戦によって20万人以上の尊い命が失われた沖縄の地に赴かれたのです。
愛子様にとっては、これが初めての沖縄ご訪問でした。
摩文仁での拝礼の後、ご一家は、並んで待っていた遺族会の方々のもとへと歩み寄られました。
当初、遺族との言葉の交わし合いには、ごく短い時間が予定されていました。しかし、天皇陛下、皇后様、そして愛子様は、一人一人の遺族の前で腰を落とすようにして立ち止まり、「どなたを亡くされたのですか」「当時のご苦労は、どれほどでしたでしょうか」と、丁寧に問いかけられました。
その後もご一家は、遺族の方々に寄り添うように、言葉を交わされました。
このご訪問は、3年前の2022年秋に両陛下が沖縄を訪れた際、生存者である高良正勝さんから、「ぜひ対馬丸記念館へもお越しください」と直接願われた約束を果たされたものでした。
両陛下と愛子様は、展示された犠牲者の幼い遺品やランドセルをじっと見つめ、高良さんの証言に、息をのむようにして聞き入られました。
その誠実なお心に、胸がいっぱいですと、声を震わせました。
この沖縄でのご訪問において、天皇ご一家が宿泊されたのは、那覇市内の標準的なホテルでした。
そればかりではありません。この2つの出来事が同時期に並んだことで、人々の間には自然と、ある問いが浮かび上がることになりました。
皇族の海外公務において、品位や安全の確保を理由に高額な宿泊施設を利用することは、どこまで必要なのでしょうか。そして、国民に対して、どのような説明が求められるのでしょうか。
財務省側は、今後の皇族費および宮内庁関係予算の執行にあたり、海外宿泊費について、標準的な都市型ホテルの実勢価格を基準とし、それを大幅に上回るリゾート施設の利用や特別仕様の客室については、事前の見積もり比較と詳細な理由書の提出を義務付ける方向で調整に入ったとされています。
今回の問題が明らかになった背景には、情報公開のあり方もあります。宮内庁が契約情報をサイト上で公開しているからこそ、今回の宿泊費の詳細が明らかになったのです。
今後は、宮内庁による公式な説明や国会での質疑などを、慎重に見極める必要があります。
1円の使途に対しても、謙虚な説明と節度が求められるのは当然のことです。
沖縄の地で遺族の心に寄り添い続けた両陛下と愛子様のお姿。そして、海外の地で重責を果たされながらも、宿泊費をめぐって議論を呼ぶこととなった秋篠宮家の現状。
皆さんは、皇室の公務のあり方と税金の使途について、どのようにお考えになるでしょうか。コメント欄で、ぜひご意見をお聞かせください。
中村雄馬がお伝えしました。